


映画監督・宮崎駿(67)の4年ぶりの新作「崖の上のポニョ」が7月に公開される。宮崎自身が「最後の長編」と語る、宮崎アニメの集大成ともいえる作品だ。
「プロフェッショナル仕事の流儀」では、去年3月、映画の構想準備段階の密着ドキュメントを放送した。番組はその後も密着取材を続行、2年半にわたって、のべ300日にわたって宮崎駿の創作の現場を記録し続けてきた。
番組では宮崎がヒロイン「ポニョ」などキャラクターに思いを寄せ、徐々に成長させてゆく独特の手法をはじめ、密着カメラだけが知りえた宮崎アニメの秘密を徹底的に解明する。
映画作りが大詰めを迎えるなか、宮崎が見せた涙。これをきっかけに映画は予期せぬエンディングへと向かってゆく。カメラは映画誕生のドラマを克明にとらえた。
また、これまでほとんど語られることのなかった宮崎駿の半生を取材。原点とも言える幼少期の体験から、過去の苦悩や挫折まで、知られざる人間・宮崎駿の歩みにも焦点を当てる。
さらに、番組キャスターを務める脳科学者・茂木健一郎と住吉美紀アナウンサーが、映画完成直後の宮崎を直撃。宮崎アニメの名場面を多数おりこみながら、映画監督・宮崎駿の秘密に徹底的に迫る88分の夏休みスペシャル!
ディレクターのこぼれ話(第5弾) NEW !
[2008.8.5 PM6:11]
放送が数時間後に迫り、先ほど本番テープを登録してきました。何度やってもこの瞬間は緊張します。
さて、昨夏から再開した取材では、「絵コンテ」の完成を撮り切ろうと考えました。イメージボードで発想したアイデアがどのように脚本として映画に封じ込められるのか。そこに「宮崎アニメ」の最大の秘密があると思ったからです。
驚いたのは、最終的にほとんどのイメージボードが絵コンテに反映されたことです。例えば、宗介の涙を見て、ポニョが「宗介の目から水でてる」というイメージボードは、個人的に大好きだったのですが、絵コンテ後半になっても盛り込まれず、「宮崎さんはあきらめたのかな」と思っていたら、映画終盤の「ここぞ」というシーンで登場しました。
宮崎さんが絵コンテをあらかじめ完成させず、ギリギリまで粘って考え抜くという姿勢は、最後の最後まであきらめずに最善の映画を創ろうとされる姿勢の裏返しなのだと感じました。番組では、この「創作」にかける宮崎さんの姿勢に焦点を当てたつもりです。もしお時間がある方はご覧いただければ幸いです。
「プロフェッショナル仕事の流儀」夏休みスペシャルは、今夜10時からNHK総合テレビにて88分間の拡大版です。駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
昭和52年神奈川県生まれ。長野県育ち。平成12年NHK入局。
長野放送局から、現在の制作局経済社会情報番組へ。これまで制作した番組は、「プロフェッショナル仕事の流儀」の「自分は信じない 人を信じる プロデューサー・鈴木敏夫」(平成18年4月6日放送)、
「かあちゃん、命と向き合う 海獣医師・勝俣悦子」(平成18年12月14日)。
プライベートでは、1児の父。目下の一番の楽しみは、娘と三輪車で遊ぶこと。
2008年8月5日(火)放送
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